2024/10/6修正して更新
肌は、角質と細胞間脂質が幾重にも重なり構成されています。
化粧水は、角質に水分補給する目的で塗布し、肌のふくらみを保持する保湿の役割と、肌を柔らかくし次に使う化粧品の浸透を助ける役割があります。
化粧水を最初に使うことを推奨している理由がここにあります。
乳液は、細胞間脂質を整え化粧水によって、水分補給状態の肌の角質を守るためにバリアを作る作用があります。
保湿でも化粧水と乳液では作用が違います。
上記のように、化粧水や乳液などの基礎化粧品の効果とオールインワン化粧品を比較した場合、物足りない部分が見受けられます。
オールインワン化粧品を使う場合には、この点を理解した上で使用しましょう。
肌は毛穴の皮脂線から分泌される皮脂に覆われていますが、この状態を皮脂膜と呼んでいます。
この皮脂膜は、肌を守り保湿する役目がありますが、洗顔のし過ぎや刺激がある洗顔料を使うことにより皮脂が無くなると乾燥肌になってしまいます。
乾燥肌になると、肌のバリア機能の低下が起り、外部刺激によるヒリヒリ・痒みなどを感じるようになります。
この状態を敏感肌と呼んでいます。
敏感肌の角質層は、通常肌の角質層と比べると保湿効果が高い細胞間脂質のセラミドが少なく、保湿効果の低い細胞間脂質が多い状態になります。
保湿効果の低い細胞間脂質が多い状態になると、皮膚が硬くなり敏感肌になってしまいます。
また、セラミドが少なくなると角質層が隙間だらけとなり、乾燥肌になり肌のバリア機能の低下が起り、外部刺激の影響を受けやすくなるのです。
肌のバリア機能の低下が起ると、コラーゲンやヒアルロン酸の減少も起るため、保湿クリームやワセリンを塗布することが推奨されています。
特にセラミドは、強い保水力があるためセラミド含有量が高いオールインワンゲルは効果的に働くとされています。
ヒト型セラミド(バイオセラミド)
⇒酵母が原料で高保湿力・低刺激が特徴
疑似セラミド
⇒石油から合成
グルコシルセラミド(植物性セラミド)
⇒米ぬかなどから生成された植物由来
ミルクセラミド
⇒牛乳から生成
この4種の中で最も効果的に働くセラミドは、人間の肌の角質層と同じ構造のヒト型セラミドです。
セラミド1(セラミドEOP)・セラミド2(セラミドNG)・セラミド3(セラミドNP)・セラミド6U(セラミドAP)・セラミドAG・セラミド5(セラミドAS)など・・・・
肌の中で一番多いとされているのは「セラミド2(セラミドNG)」、水分保持力が最も強いとされています。
ヒト型セラミド表記名 | 役割 |
---|---|
セラミド1 |
摩擦や紫外線など外部刺激からのバリア機能をサポート |
セラミド2 |
人間の肌に最も多く含まれ保湿機能をサポート。 |
セラミド3 |
保湿機能とシワ軽減をサポート。 |
セラミド4 |
肌の表面にバリア層を作る作用。 |
セラミド6 |
水分保持・ターンオーバー促進・シワ軽減。 |
この中でも、セラミド1・3・6が不足すると、乾燥肌や敏感肌などになりやすくなってしまうとされています。
その他の保湿有効成分
●ヒアルロン酸
●コラーゲン
●スクワラン
上記の保湿成分を、セラミドと一緒に塗布すると相乗効果でプラスの保湿効果が得られます。
@セラミド・ヒアルロン酸・コラーゲンなどの保湿成分が多く配合された保湿化粧品が有効。
A界面活性剤の使用量が少ないもの
界面活性剤は天然系(アミノ酸系)であれば安全と言われていますが、敏感肌の方は要注意です。
できるだけ使用量が少ないものを選び、パッチテストを行い自分の肌に合うか試して下さい。
【簡易パッチテストの方法】
腕の内側に化粧品を塗って3日間、様子を見ます。
⇒化粧かぶれは接触皮膚炎であるため、接触皮膚炎反応は2日後に現れやすいためです。
定期解約⇒いつでもOK
合成着色料・合成香料・鉱物油・石油系界面活性剤・パラベン・フェノキシエタノール・シリコン不使用
成分名 | 使用状況 |
---|---|
5種のヒト型セラミド |
セラミドNG・セラミドNP・セラミドAP・セラミドAG・セラミドEOP |
その他の保湿成分 |
2種のコラーゲン+4種のヒアルロン酸+プロテオグリカン |
定期解約⇒いつでもOK
着色料・合成香料・鉱物油・石油系界面活性剤・紫外線吸着剤・パラベン・エタノール不使用
成分名 | 使用状況 |
---|---|
5種のヒト型セラミド |
セラミドNG・セラミドNP・セラミドAP・セラミドEOP・セラミドAS |
エイジング成分 |
EGF・FGF・コエンザイムQ10・レチノール |
その他の保湿成分 |
3種のヒアルロン酸+天然ナノセラミド+スクワラン |