2024/10/6修正して更新
サージカルマスク(不織布マスク)は、医療用マスクで医療現場や医療用に使用しますが、最近では花粉症の流行で家庭用マスクとしても使用されています。
サージカルマスクは着用した人から排出される、ウイルスを含む飛沫が大気中に拡がるのを防ぐ目的で使用されます。
サージカルマスクは、織らない布(不織布)でできていて、繊維を絡み合わせシート状にしたものです。
フィルターがあり3枚重ねが一般的、形状は上下に開いて、口元が広いプリーツ型と、顔のラインに沿った形の立体型があります。
●プリーツ型の特徴は、口の動きに柔軟に対応しやすいので話していてもズレにくい。
●立体型の特徴は、マスクと口元の間に空間があるので息苦しさが少ない、また口紅など化粧がマスクにつきにくい。
また、鼻の部分にはノーズフィットがあり気密性があります。
現在、医療現場ではガーゼマスクを使用することは少ないため、サージカルマスク=不織布マスクとされています。
布やウレタンで作られたマスクに比べ、不織布マスクの方が、飛沫の飛散を抑える効果が高い傾向にあることが、国立研究開発法人「理化学研究所」によるスーパーコンピューター「富岳」を使ったシミュレーション結果で分かりました。
下表は、マスク素材別の吐き出し飛沫量・吸い込み飛沫量の実験・シミュレーション結果・・・・
マスク素材 | 吐き出し飛沫量 | 吸い込み飛沫量 |
---|---|---|
不織布マスク | 20% | 30% |
布マスク | 18〜34% | 55〜65% |
ウレタンマスク | 50% | 60〜70% |
フェイスシールド | 80% | 小さな飛沫に効果なし |
マウスシールド | 90% | 小さな飛沫に効果なし |
上表から、最も飛沫の飛散を防げるのは不織布マスクとなります。
但し、豊橋技術科学大の実験・シミュレーション結果から、不織布マスクはウレタン・布よりも飛沫量は少ないが、通気性が悪いことが分かっています。
以下、感染防止のためのマスクの効果・選び方・注意点 : 引用
マスク着用による肌荒れの症状にはニキビ、肌荒れ、乾燥の3つがあります。
マスクを着用する機会が増えたため、口から顎にかけて発症したニキビの悪化という患者さんが増えています。
大人のニキビは、摩擦によって生じやすいという特徴があり、摩擦をおこさないよう、刺激が少なく肌あたりの柔らかい素材のマスクを選ぶことがおすすめです。
メイク下地として、保湿効果に優れたクリームを使用することにより、皮膚を保護し、摩擦が軽減されるのでこれも一つの方法となります。
マスクを長い時間着用していると、それによるかぶれ(接触皮膚炎)で、口周りが赤くただれて粉をふくことがあります。
そして、軽度のかゆみがあり、熱めのお湯で洗顔するとヒリヒリと刺激が現れます。
かぶれない素材のマスクを選ぶことを基本にしていただきたいですが、まずは炎症をともなっている場合には、保冷剤などで冷やし、たっぷりの保湿剤を使用することをおすすめします。
洗顔後、直にマスクを着用しますと、一時的に潤った感じになるため、つい保湿のスキンケアが手抜きになってしまい要注意です。
マスクを外した直後は、肌表面の水分が蒸発するので、乾燥が進行します。
肌が乾燥すると表面のバリア機能が低下して、細菌やウイルスが侵入しやすくなります。
口唇ヘルペスなどができやすくなり、湿疹も起こりやすくなります。
化粧のノリも悪くなり、手触りがザラつきます。
肌の乾燥を防ぐには、保湿ケアが大切です。
化粧水でたっぷりの水分を補い、乳液やクリーム等で大事な水分が逃げないようにカバーし、ケアすることが大切です。
親指から人差し指までの長さが・・・・
●9〜11cm⇒子供用サイズがおすすめ
●10.5〜12.5cm⇒小さめサイズがおすすめ
●12〜14.5cm⇒ふつうサイズがおすすめ
●14cm以上⇒大きめサイズがおすすめ
※詳しい測り方は、日本衛生材料工業連合会サイトで確認ください。