
2025/7/16修正して更新
エクオール(Equol)について、「効果」「副作用」「DHC vs 大塚製薬(エクエル)」の違い・どちらが向いているか、を整理してみます。最終的にはあなたの体質・目的・予算によるので、それらを考慮して選ぶのが良いです。
●大豆イソフラボンの一種(ダイゼインなど)が、腸内細菌によって代謝されてできる物質。構造的には女性ホルモン(エストロゲン)に似た作用を持つ部分があるとされ、「弱いエストロゲン作用」+「調整作用」が期待される成分。
●人によって「腸内でエクオールを自分で作れる人」と「作れない人」があり、作れない人は食事だけでは十分量生成できないことがあります。
いくつかの研究・報告で次のような効果が示唆されています。
効果 |
内容/エビデンス |
---|---|
更年期症状の軽減 |
ホットフラッシュ、睡眠の乱れ、気分など、更年期特有の不調を緩和する可能性あり。 |
骨密度の維持・低下抑制 |
閉経後女性で、エクオールを10mg/日の摂取で、プラセボと比べて骨密度の低下を抑えられたという研究がある。 |
脂質代謝改善 |
LDL(悪玉)コレステロールが低下したとの報告。 |
美容・肌の調子など |
血行改善/抗酸化作用/肌の保湿/シワなどへの間接的なサポートが言われることがある。正式な臨床試験が多いわけではないですが、民間での使用経験が多い。 |
全体として「重篤な副作用」は現在のところ報告されておらず、比較的安全性は高いとされている成分です。ですが、注意すべき点はいくつかあります。
注意点 |
内容 |
---|---|
大豆アレルギー |
大豆由来なので、アレルギーのある方は避けるべき。 |
ホルモン依存性の疾患 |
乳がん・子宮内膜がん・子宮筋腫など、エストロゲン感受性の病気がある人は、サプリを始める前に医師と相談が必要。 |
妊娠・授乳中・小児 |
安全性のデータが十分ではないため、慎重になるべきという意見。 |
胃腸の不調 |
ごくまれに、腹痛・軟便・胃もたれなどの軽い消化器症状を感じる人がいる。 |
過剰摂取の可能性 |
エクオール(または大豆イソフラボン)を含むサプリを複数使ったりすると、目安量を超える恐れがあり、その影響は長期では十分に調べられていない。 |
それぞれのメリット・デメリットを整理すると以下のようになります。
比較ポイント |
DHC の |
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含有量 |
安定して 1日 10 mg を確保できる(錠数が4粒) |
同じく 10 mg のものもあり、少ない錠数(1粒)で済むものがあるので飲みやすさは高い |
飲みやすさ |
錠剤を毎日複数粒飲む必要あり。形状やタイプ(ジュレなど)の選択肢あり。 |
1日1粒タイプなど「シンプルさ・手軽さ」が利点 |
原材料・素材感 |
発酵大豆胚芽そのものを用いて、大豆胚芽の栄養をなるべく「丸ごと」残す設計。研究意図も明示的。 |
発酵抽出物などを用いているが、エクエルほど「原料丸ごと感」を前面に出していないケースが多い |
追加成分 |
基本的にエクオール・大豆イソフラボン中心。ジュレタイプなどでは美容系成分(コラーゲンなど)もプラスされている。 |
追加成分少なめのシンプルなものが多い。余計なものをあまり取りたくない人には向いている |
コスト |
錠数が多いので「1日分コスト」がやや高くなる傾向。ただしメーカー・容量による |
少ない粒数で済むものはコスパが良く感じられる。販売価格/定期購入/セール等で変動あり |
信頼性・研究・安全性 |
製薬会社としての研究実績があり、安全性の説明もしっかりしている。原材料のトレーサビリティや発酵法などにこだわりあり。 |
DHCもサプリメーカーとして長年の実績があり、品質管理について一定の信頼がある。ただし「製薬会社」としてのブランドを使った臨床研究などではエクエル側に軍配が上がることが多い |
どちらを選ぶか迷った時に、下記のような希望とオススメがあると参考になると思います。
希望 |
オススメ |
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少ない粒数(錠剤をあまり飲みたくない) |
DHC の 1 粒タイプが魅力的。 |
素材や製法・研究の裏付けを重視 |
エクエル(大塚製薬)が優れている可能性が高い。 |
コスト重視で続けたい |
DHC の方がコスパが良いタイプが見つかることが多い。 |
追加で美容成分(コラーゲン・ビタミンなど)が欲しい |
エクエルのジュレなど、タイプによってはそういうものが含まれている。 |